牧野幸志 (2009). 青年期における恋愛と性行動に関する研究(1)――デート状況と性行動の正当性認知との関係―― 経営情報研究:摂南大学経営情報学部論集, 16 (2), 1–10.
①調査手法:質問紙調査(シナリオ法)
②調査参加者:大阪市内の大学生・短大生240名(女性120名、男性120名、平均年齢18.42名)
③従属変数:キス,ペッティング,性交の3種類の性的行動に関する正当性認知(1:「全く正当でない」~7:「非常に正当である」)
④シナリオの内容:「同じクラスでよく話すが2人で遊んだことはない大学生の男女がはじめてのデートに行く」という内容
⑤シナリオの条件(独立変数)
1.誘い方:
Ⓐ男性がデートに誘う
Ⓑ「とくにやることがない」からという理由をつけて女性がデートに誘う
Ⓒ女性がデートに誘う
2.デートの内容:
Ⓐ映画を見に行く
Ⓑ飲みに行く
Ⓒ一人暮らしの相手のアパートに行く
Ⓓ一人暮らしの自分のアパートに誘う
3.男性の性的行動
Ⓐキス
Ⓑペッティング
Ⓒ性交
①キスについて

・性別の主効果あり(男性>女性)(F (1, 216)=7.83, p <.01)
・デート内容の主効果あり (F (3, 216)=2.85, p <.05)。多重比較:自分のアパートに誘う>映画
②ペッティングについて

・性別の主効果あり(男性>女性)(F (1, 216)=6.72, p <.01)
・デート内容の主効果あり (F (1, 216)=2.51, p <.01)。多重比較の結果:自分のアパートに誘う、相手のアパートに誘う>映画
③性交について

・性別の主効果あり(男性>女性)(F (1, 216)=9.93, p <.01)
・デート内容の主効果あり (F (1, 216)=3.69, p <.05)。多重比較の結果:自分のアパートに誘う、相手のアパートに誘う>映画
①男性は女性よりも初デートで性的行動をすることを正当と見なしやすい。ただし,性交については平均値が理論的中点を下回っているので,それらの行動をすることをそれほど正当と思っているわけではない
②男女どちらかのアパートに行った場合には、性行動をすることが正当だと見なされやすい
③男女どちらがデートに誘ったかは性行動の正当性認知にはあまり影響しない